• 要旨、ハンドアウトの閲覧にはログインが必要になります
  • 要旨、ハンドアウトは準備ができ次第、順次公開いたします(掲載がない講義もございます)
  • 本大会での講演ハンドアウト掲載に関するお断り

    本大会のご登録者に限り,講演内容のスライドを公開いたします.
    公開は講師の了承を得たものを期間限定で掲載しています.
    以下の内容を承諾されたうえでご使用ください.

    • ハンドアウトは,以下の内容を承諾されたご本人だけが使用し,第三者への流用はおやめください.
    • WJVFでの講義の参考とする目的で閲覧することにのみ使用してください.
    • これらのスライド内容の著作権等知的財産権はWJVFおよび著者に帰属します.したがって,これらを無断で転載,使用,複製, 配布すること,または改変等を行うことは,電子媒体を含む全ての媒体において出来ません.内容の応用,適用については読者 の責任で行ってください.
    • これらのスライドの情報をもとに,直接的あるいは間接的に発生した全てのトラブル・損失・損害に対して,WJVFは責任を負い ません.

2024年7月27日(土)

2024年7月28日(日)

なんだか高い肝酵素シンポジウム

  • 13:40-16:20鳳凰S[2階]

    無症状の肝酵素上昇を見つけときにどうする? -確認すべきポイント-

    講師: 小笠原 聖悟 / アイデックス ラボラトリーズ 株式会社
    鳥巣 至道 / 酪農学園大学
    進 学之 / しん動物病院(大阪府)
    概要
    毎日の診察をしていく中で,“健康診断で実施した血液検査で肝酵素が高い”患者さんに皆さん一度は遭遇したことがあると思います.さて皆さんはその患者さんに対して何を考えどのようにアプローチをしているでしょうか?その肝酵素上昇は様子を見るだけでいいのでしょうか,もしかしたら精密検査に進んでいくべき患者かもしれません.
    本シンポジウムではそんな皆さんの疑問をひとつでも多く解消すべく,肝酵素上昇へのアプローチを臨床病理の視点から小笠原 聖悟先生を,画像診断や肝臓病の専門的な視点から 鳥巣 至道先生をお迎えして徹底的に討論していきます.会場では気軽に質問コーナーも設けておりますので日々の疑問をどうぞぶつけに来てください!

救急ストリーム -その命を救うために-

  • 13:40-14:50マンハッタンクレイン[2階]

    救急やるならFASTしようぜ!

    講師: 塗木 貴臣 / TRVA動物医療センター(東京都)
  • 15:10-16:20マンハッタンクレイン[2階]

    COOLな対応のために!熱中症総まとめ!

    講師: 森田 肇 / 公益財団法人 日本小動物医療センター(埼玉県)
    概要
    熱中症,避けては通れない疾患です.なんとなくの知識は持っていても,実は知らないことも結構ありませんか?
    さらに熱中症の治療は診断してから迅速かつ的確に行う必要があり,そのときに参考書を開いている余裕はありません.
    だからこそ,今のこのタイミングで熱中症をCOOLに対応するためにまとめておきましょう!
    これさえ聞けば今年の夏はもう怖くない!!はず.
    熱い講演をお届けしますので,ぜひご参加ください!
  • 17:10-18:20マンハッタンクレイン[2階]

    見逃さない!オンコロジックエマージェンシー

    講師: 中野 優子 / 林屋動物診療室 どうぶつ腫瘍センター(京都府)
    概要
    気道閉塞,消化管穿孔,心タンポナーデは,誰でも分かる腹腔内出血と違い,その病態を疑って診断することが難しいオンコロジックエマージェンシーです.まだ,がんと診断されていない最初の臨床徴候として来院することが多く,見逃すとあっという間に致命的になります.声が出ない開口呼吸の猫が喉頭の腫瘍のことも,急に元気と食欲がなく,吐いている犬が消化管穿孔のことも心タンポナーデのこともあります.どのような所見からこれらの病態を疑うのか,原因となる腫瘍,緊急対応,その後の治療,予後についても解説します.

目指せ!スーパージェネラリスト

  • 9:00-10:10プリムローズ[B1階]

    貯留液の鑑別診断

    講師: 佐藤 雅彦 / どうぶつの総合病院 専門医療&救急センター(埼玉県)
    概要
    胸水や腹水は重篤な疾患が隠れていることが多く,適切な診断および治療が求められる状態です.本講演では貯留液を見つけた際に考えられる鑑別診断を病態生理学から学ぶとともに,一次診療でも行える診断の実践的な進め方について解説します.
  • 10:30-11:40プリムローズ[B1階]

    慢性腸症 -治らない下痢に立ち向かう-

    講師: 福島 建次郎 / どうぶつの総合病院 専門医療&救急センター(埼玉県)
    協賛: 日本全薬工業株式会社
    概要
    慢性下痢は日常の診療でも遭遇する機会の多い症状の一つではないかと思います.慢性下痢へのアプローチでは診断においても治療においても,とにかく系統立てたアプローチが重要となります.慢性腸症の治療で注意すべき点とは何か,蛋白喪失性腸症の犬に対する病態から考える治療戦略とは何か.本講演では慢性下痢の症例に対する診断・治療アプローチについて,実際の症例も紹介しながら一緒に考えていきたいと思います.
  • 13:40-14:50プリムローズ[B1階]

    見落としてはいけない不整脈

    講師: 平川 篤 / ペットクリニックハレルヤ(福岡県)
    概要
    不整脈は,徐脈性および頻脈性不整脈に分類され,不整脈の診断には通常6誘導心電図が用いられるが,発作を呈していない時の心電図検査では明らかな原因を見いだすことが出来ない事も多い.その際にはホルター心電図検査を行う場合もあるが,一般臨床家は心電図およびホルター心電図を持っていない施設も多い.今回の講演では,死に直結する様な心電図所見を紹介し,早急な対処法および循環器専門医に紹介すべき不整脈について解説する.
  • 15:10-16:20プリムローズ[B1階]

    眼振と捻転斜頸 -隠れた原因を探る-

    講師: 中本 裕也 / Neuro Vets 動物神経科クリニック(京都府)
    概要
    眼振や捻転斜頚を目の当たりにした飼い主は驚き,先生の病院に動物を連れて受診されます.来院した動物を診て,その時にどのように考えるべきなのか,理解されていますか?緊急性がありそうなのか,余裕をもって対応しても良さそうなのかといった判断が必要となります.本講演では,眼振や捻転斜頚を呈した場合にどのように考える必要があるのか,どのように病変領域を分けて考えていくと良いのかといったことをお伝えしていきます.本講演にご参加いただければ,眼振や捻転斜頚を呈した動物がいざ来院しても,これからは焦らなくても大丈夫になりますよ.
  • 17:10-18:20プリムローズ[B1階]

    救急医が伝える 呼吸困難これだけは!

    講師: 塗木 貴臣 / TRVA動物医療センター(東京都)
  • 18:40-19:50プリムローズ[B1階]

    DICの病態を理解する -救命率を向上させるためにいつ何をするべきかを知る-

    講師: 林宝 謙治 / 埼玉動物医療センター(埼玉県)
    概要
    DICは,我々獣医師が臨床の現場で日常的に遭遇する病態です.しかし,DICの診断と治療には苦手意識を持っている先生も多いように思います.DICに対するきちんとした意識と知識をもって診療にあたっていないと見過ごす可能性も高くなります.ひとたびDICが成立してしまうとその動物の予後は非常に厳しいものとなります.したがって我々獣医師は,できる限り早い段階でDICの兆候を察知し,治療を開始する必要があるのです.本講演では,私の経験と最近の知見も交えながらDIC診断の落とし穴とコツそして治療戦略についてできるだけ詳しく,実践的に解説する予定です.DICの診療に自信をつけたい方,もう一度確認したい方に必見です.是非ご参加ください!

呼吸器病学

  • 17:10-18:20鳳凰S[2階]

    症状と画像で一気に読み解く -上気道疾患(鼻孔から喉頭まで)を極める!-

    講師: 末松 正弘 / AMC末松どうぶつ病院(大分県)
    概要
    上気道疾患は多岐にわたり,診断(病態)は複雑です.そこで今回は上気道疾患を「麻酔前検査でわかること:呼吸音・呼吸様式・X線・透視」「麻酔検査でわかること:鎮静薬・内視鏡検査」で検討してみます.複雑で難しいを「あっ,なるほど!」に変えるいい機会です.ぜひお越しいただき,頭の中で複雑に絡まった糸をたくさんの動画と画像で紐解いてみましょう!
  • 18:40-19:50鳳凰S[2階]

    症状と画像で一気に読み解く -中枢気道疾患(気管・気管支)を極める!-

    講師: 末松 正弘 / AMC末松どうぶつ病院(大分県)
    概要
    中枢気道は咳嗽だけでなくGoose honking,ストライダーなど発現し,時に難治性になるためアプローチに困る部位です.今回はX線はもちろん,内視鏡やCT検査を用いて気管から気管支まで一緒に見てみましょう!今回はブラシ細胞診の使い方も伝授いたします.明日から中枢気道疾患への取り組みが変わるかもしれませんよ.ぜひ上気道疾患の診断とともにご聴講ください!

眼科学

  • 9:00-10:10マンハッタンクレイン[2階]

    全身疾患から出る眼症状を見落とすな!

    講師: 山下 真 / ファーブル動物病院眼科(大阪府)

歯科学

  • 10:30-11:40マンハッタンクレイン[2階]

    症例で学ぶ!トラブルになりやすい歯科疾患 -くしゃみと眼の下の腫れの対処法-

    講師: 戸田 功 / とだ動物病院 東京犬猫歯科(東京都)
    概要
    歯科には知らないとトラブルになりやすい疾患が多くあります.臨床家としてはそれらの歯と口腔の問題の見つけ方と対処法を理解しておく必要があります.今回はくしゃみと眼の下の腫れの対処法などを解説します.

外科学

  • 18:40-19:50マンハッタンクレイン[2階]

    知っておきたいマイクロサージェリーの基本と臨床応用

    講師: 岩井 聡美 / 北里大学
    概要
    現在,手術用拡大鏡の使用は世界的に一般的となっています.拡大鏡によって組織の視認性や取り扱いが向上することは,組織を外科的な医原性損傷から守り,患者さまへの侵害をも低減させます.さらに,拡大鏡は視野の拡大だけにとどまらず,老眼矯正や姿勢矯正などによって術者の身体への負担も軽減し,外科寿命を延ばします.また,手術用顕微鏡が獣医臨床でも用いられるようになり,その適応は泌尿器をはじめ,神経外科,眼科など様々な分野にわたります.講演では拡大鏡や顕微鏡の取り扱い,練習法,適応症例などを紹介し,実習では練習用の人工血管やブタの尿管を用いて,拡大鏡や顕微鏡を用いたマイクロサージェリーの世界を体験していただきます.これらの手技の習得がマイクロサージェリーだけにとどまらず,日常の手術にもいかされることがきっとたくさんあるでしょう.一緒に練習しましょう!
  • 17:10-18:20カトレア[B1階]

    目からうろこ -電気メスの原理と使い方-

    講師: 藤田 淳 / 公益財団法人 日本小動物医療センター(埼玉県)
    概要
    皆さん,電気メスと焼烙器(やきごて)の違い,言えますか?電気メスは焼いて止血するものと思っていませんか?正しい使い方を心がければ,切開・凝固が面倒な操作なしにできるようになります.そんなコツを教えます.一方で,対極板火傷やアルコールへの引火,そしてスモークの問題,ペースメーカー入っている患者さんでの問題などなど安全な使い方も大切です.昔からある馴染みの器械ですが,ここら辺で一度ブラッシュアップしておきましょう.
  • 18:40-19:50カトレア[B1階]

    失敗しない耳外科のキーポイント

    講師: 藤田 淳 / 公益財団法人 日本小動物医療センター(埼玉県)
    概要
    耳は外から見えている範囲(耳介と垂直耳道)と,見えない奥の方(水平耳道と鼓室胞)で難易度が大きく異なります.また,長頭種と短頭種,猫それぞれで解剖のポイントが異なります.この講義では,手術手技に合わせて解剖を解説し,普段は見えない術野の周囲を想像できるようにします.ただしい手技を心がければ,通常,顔面神経は術野に露出しませんし,大きな出血にも遭遇しません.まずは解剖を学び,術野の見えないところは脳内イメージを膨らませて患者に向かいましょう.

循環器病学

  • 9:00-10:10ニューヨークスワン[2階]

    猫の心筋症 -絶対に押さえておきたい診断と治療法-

    講師: 竹村 直行 / JBVP会長,日本獣医生命科学大学
    概要
    このセミナーでは,一般臨床家が猫の心筋症の治療管理に最低でも知っていなければならないこと,実践しなければならないことに話題を絞って学びます.猫の心臓病の診断に不可欠な心エコー図検査の注意点についても言及します.治療については,アンジオテンシン変換酵素阻害薬およびピモベンダンを取り上げます.特に後者については,最近の話題を紹介します.最後に,発生率はそれほど高くありませんが,一過性心筋肥厚についても解説します.
  • 10:30-11:40ニューヨークスワン[2階]

    猫の血栓症 -予防と治療-

    講師: 平川 篤 / ペットクリニックハレルヤ(福岡県)
    概要
    猫の血栓症(大動脈血栓塞栓症:ATE)は,急性発症で海外では半数以上が安楽死される予後が極めて悪い病態であるが,国内では比較的治療される傾向にある.近年心筋症に対するステージ分類も公表され,ステージB2から血栓予防が推奨されているが,臨床的にはATEを発症した症例に遭遇する場合が多い.ATEは発症からの時間(ゴールデンタイム)が不明な場合も多く,海外では血栓溶解療法や血栓摘出術は推奨されていないが,早期に治療介入出来れば劇的に改善する症例も存在する.今回の講演では,血栓症に対する予防の開始時期や薬物療法の選択,さらにはATEに対する内科的治療および外科的治療(バルーン摘出術)の見極めについて解説する.

麻酔・疼痛管理

  • 17:10-18:20ニューヨークスワン[2階]

    エキスパートが教える鎮痛薬のすべて -局所麻酔の使い方-

    講師: 佐野 忠士 / 帯広畜産大学
    概要
    コンパニオンアニマルの疼痛管理についてはWASAVA(World Small Animal Veterinary Association)のガイドラインが2022年に改訂され,その内容が非常に注目されております.中でも周術期に良好な除痛を生み出し,良好な術後の動物状態を得ることのできる局所麻酔薬の使用についてはみなさん興味を持たれているのではないでしょうか?本講演を聴講していただき,実践的局所麻酔使用法のベースを身につけていただければと思います.
  • 18:40-19:50ニューヨークスワン[2階]

    エキスパートが教える鎮痛薬のすべて -静脈注射と内服薬-

    講師: 佐野 忠士 / 帯広畜産大学
    概要
    コンパニオンアニマルの疼痛管理において注射薬を用いた管理は,今や基本といっても過言ではないかもしれません.しかし,長期間の管理や日常的管理においては内服での管理も必要になります.本講演では周術期だけでなく,慢性的病態への鎮痛薬の使用法について学んでいただきどんな時でも使える鎮痛法の基本を身につけていただきたいと思っております.

循環器病学・神経病学

  • 9:00-10:10カトレア[B1階]

    よく分かる!動画で診る・発作 -循環器科の立場から-

    講師: 平川 篤 / ペットクリニックハレルヤ(福岡県)
    概要
    循環器領域における発作と言えば不整脈による発作(失神)が一般的であるが,不整脈以外の発作(失神)の原因もある.また,発作の原因には神経学的な要因も含まれるためそれらの鑑別診断が重要であり,その最も有効な方法としては動画撮影となる.しかしながら,院内で撮影できる動画は限られているため,飼い主様が撮影する動画が有益な情報を提供してくれる.今回の講演では院内および飼い主様から提供された動画を見ながら,その時の心エコーおよび心電図所見を照らし合わせながら,発作の鑑別診断をしていく講義である.
  • 10:30-11:40カトレア[B1階]

    よく分かる!動画で診る・発作 -神経科の立ち場から-

    講師: 金園 晨一 / どうぶつの総合病院 専門医療&救急センター(埼玉県)
    概要
    発作という言葉自体は突発的な症状という意味であり,身近な例だと,喘息発作,パニック発作,てんかん発作,など様々なものが含まれます.動物医療では,発作=けいれん発作と同じように誤解されている部分もありますが,当院でけいれん発作を主訴に来院された症例のうち約半数がけいれん発作ではありません.
    ついつい「発作」という言葉に惑わされてしまったりとりあえず薬を処方したり,となりがちですが,このような先入観や言葉に惑わされないヒストリー聴取のコツ,紛らわしい症状との識別ポイント など診断アプローチを動画を交えながらお伝えしたいと思います.

臨床血液学

  • 13:40-14:50カトレア[B1階]

    難解な高カルシウム血症を読み解く

    講師: 古家 優 / 大阪公立大学

内分泌学

  • 15:10-16:20カトレア[B1階]

    犬と猫の内分泌疾患 -診断と治療の落とし穴-

    講師: 石田 卓夫 / JBVP名誉会長,赤坂動物病院(東京都)
    概要
    診断時に間違いが起こりやすいものの代表は,犬の甲状腺機能低下症でしょう.甲状腺ホルモン(T4)は様々な疾患があると低下します.猫では低下症はきわめてまれで,むしろ亢進症の診断が影響されます.併発疾患により,犬では低下症でもないのにT4低値が出て,低下症と誤診されることが多く,猫では亢進症と思ったら案外T4が低いということも起こります.多くの場合は遊離T4(fT4)を測定することで解決するのですが,それでも臨床像をみないでfT4だけをみても,間違いは起こります.副腎皮質機能亢進症の診断は,臨床徴候が特徴的な場合は間違いは少ないですが,犬で臨床徴候もないのにALPの高値だけで本症の診断に入るのは間違いのもとです.特徴的な徴候がみられたら,診断試験としては犬では低用量デキサメタゾン抑制試験,猫では高用量試験がベストです.この検査でも,あるいはACTH刺激試験でも擬陽性,偽陰性はみられるので,検査前に疑いを強めておくことが重要です.犬の副腎皮質機能低下症では,リンパ球の数動物の状態に照らしてきちんと評価して,元気がない,虚脱時など,リンパ球数が正常や高値だったらそれは異常なのです.NaやKの異常がないからと本症を否定してもいけません.治療の落とし穴はいくらでもあるので,ここには書き切れません.

循環器病学

  • 13:40-14:50鳳凰S[2階]

    犬の僧帽弁閉鎖不全症 -極意を授ける70分-

    講師: 竹村 直行 / JBVP会長,日本獣医生命科学大学
    協賛: 日本全薬工業株式会社
    概要
    この講演では,僧帽弁閉鎖不全症の診断・管理に関して7つの話題を取り上げます.EPICリモデリング(以下ER)が確認されれば,ピモベンダンの投与が正当化されるというエビデンスはとても有名です.しかし,ピモベンダンを開始する根拠(臨床所見)はERだけではないことを強調します.肺水腫発生の予測因子である心拍数・呼吸数の重要性も確認します.加えて,最近現場を混乱させていると思われるピモベンダンの適応についても整理します.
  • 13:40-14:50ニューヨークスワン[2階]

    苦手でしょ?猫の心エコー図検査 -猫の心臓病をきちんと診断する-

    講師: 鈴木 亮平 / 日本獣医生命科学大学
    概要
    猫の心臓は,犬と比べて小さくて速い.したがって,猫の症例に適切に心エコー図検査を駆使し,描出や評価を実施することは格段に難しい.しかし,描出と評価の各段階において,猫ならではのポイントを理解し,コツをつかむことができれば,心エコー図検査は非常に強力な武器となる.また猫の心臓病は,心エコー図所見が手掛かりとなり診断されるため,猫の心臓病を診断するうえで,心エコー図検査は避けて通れない.本講演では,猫の心エコー図検査にあたり,事前準備,描出および評価ポイントを解説する.また実際の症例における心エコー図を確認しながら,心筋症の診断や病態を把握する上で大切となる心エコー図所見をお話ししたい.

腎泌尿器病学

  • 15:10-16:20鳳凰S[2階]

    腎泌尿器疾患の診断治療のアップデート①

    講師: 宮川 優一 / 日本獣医生命科学大学
  • 17:00-18:10鳳凰S[2階]

    腎泌尿器疾患の診断治療のアップデート②

    講師: 宮川 優一 / 日本獣医生命科学大学

歯科学

  • 9:00-10:10マンハッタンクレイン[2階]

    今こそ習得したい歯周病治療のイロハ

    講師: 倉田 大樹 / ワールド動物病院(大阪府)
    概要
    3歳以上の犬・猫の80%は,今すぐ歯の治療が必要である.歯周病は,口腔疾患の中で1番罹患率が高い.発生頻度が高くても重症化しないと治療してくれない疾患でもある.日頃から,皆さんが日常の診療で対応されている「歯周病治療」に関して,基本的な歯周病の診断,治療と予防()についてお話しさせて頂きます.まず歯周病を診断する上で必要となってくる歯の解剖や歯周組織の構造について,診断に基づいた歯周病の治療法や治療の際に使用する器具について説明する.最後に予防歯科のお話をさせて頂く.
  • 10:30-11:40マンハッタンクレイン[2階]

    歯科処置中の「あっ!」に対応する

    講師: 倉田 大樹 / ワールド動物病院(大阪府)
    概要
    歯科処置中に「あっ!」と思うケースとしては,麻酔下で1番最初に遭遇する可能性があるのは,予期していない歯科疾患を歯科レントゲン撮影によって発見する事である.その場合の当院での対応やどの様に対応すべきか,次に歯科処置に入った際に起きる出来事として,「抜歯の際に血管を傷つけて出血が止まらない」「抜歯の際に歯根を上顎であれば鼻腔内へ下顎は下顎管内に落としてしまった」「麻酔モニターのチェックがおろそかになってしまった」など処置に入った際の「あっ!」は多岐にわたる.本講演では,実際の症例症例を交えながら,どの様な点に注意を払うべきか,また起った出来事に対してどの様に対応するべきか解説する.

画像診断学

  • 9:00-10:10ニューヨークスワン[2階]

    画像診断ドリル -あなたはこの画像どう読みますか?- 「胸部編」

    講師: 華園 究 / 酪農学園大学
    概要
    胸部の画像診断において特にX線検査は最も行われていると言っても過言ではない検査です.しかし,いざ出て来た画像が現れて,どのように読影してよいのか迷うことは少なくないです.迷わないためには何をするべきかというと,一定の基準を用いた評価法を常日頃から実践することです.今回は「画像診断ドリル」ということで,肺の評価法,心臓の評価法,縦隔と胸膜腔の評価法について紹介し,実際の症例を用いて繰り返し実践することでその読影と解釈の方法を身につけていただきます.
  • 10:30-11:40ニューヨークスワン[2階]

    画像診断ドリル -あなたはこの画像どう読みますか?- 「腹部編」

    講師: 華園 究 / 酪農学園大学
    概要
    腹部の画像診断においてX線検査がはじめの一歩となります.しかし,腹部のX線検査は超音波検査やCT検査と比べて病変の存在や由来がわかりにくい,という声を多く聞き,省略されることも少なくありません.しかし,正しい評価法を身につけていれば腹部X線画像の見える世界が大きく変わります.今回は「画像診断ドリル」ということで,腫瘤の位置由来の評価,X線不透過性物体の評価,腹膜腔の評価について紹介し,実際の症例を用いて繰り返し実践することでその読影と解釈の方法を身につけていただきます.

腫瘍学

  • 15:10-16:20ニューヨークスワン[2階]

    本当によくわかる化学療法 -基礎から応用まで-①

    講師: 小林 哲也 / 公益財団法人 日本小動物医療センター付属日本小動物がんセンター(埼玉県)
  • 17:00-18:10ニューヨークスワン[2階]

    本当によくわかる化学療法 -基礎から応用まで-②

    講師: 小林 哲也 / 公益財団法人 日本小動物医療センター付属日本小動物がんセンター(埼玉県)
  • 9:00-10:10プリムローズ[B1階]

    犬と猫の乳腺腫瘍2024 -あなたならどう治療する?-①

    講師: 小山田 和央 / 松原動物病院(大阪府)
    概要
    犬と猫の乳腺腫瘍は何か違いますか?犬と猫の乳腺腫瘍切除法は?炎症性乳がんってどうやって診断するの?どういう場合に化学療法を検討するの?といった基本的な疑問から,こんな症例の場合はどう切除する?腫瘍が自壊・感染した症例で何ができる?といった教科書には載っていない少しアドバンスな疑問にお答えすべく,実際の症例を用いて解説します.また,乳腺腫瘍の症例を診た際に,獣医師として決してやってはならないことや切除後に再建術が必要とされる手術についても具体的な症例を用いてお伝えできればと思っております.
  • 10:30-11:40プリムローズ[B1階]

    犬と猫の乳腺腫瘍2024 -あなたならどう治療する?-②

    講師: 小山田 和央 / 松原動物病院(大阪府)
    概要
    犬と猫の乳腺腫瘍は何か違いますか?犬と猫の乳腺腫瘍切除法は?炎症性乳がんってどうやって診断するの?どういう場合に化学療法を検討するの?といった基本的な疑問から,こんな症例の場合はどう切除する?腫瘍が自壊・感染した症例で何ができる?といった教科書には載っていない少しアドバンスな疑問にお答えすべく,実際の症例を用いて解説します.また,乳腺腫瘍の症例を診た際に,獣医師として決してやってはならないことや切除後に再建術が必要とされる手術についても具体的な症例を用いてお伝えできればと思っております.

繁殖学

  • 13:40-14:50プリムローズ[B1階]

    知っておこう!不妊手術後に起こるトラブルの対処法とトラブルを起こさないためにできること

    講師: 堀 達也 / 日本獣医生命科学大学
    概要
    不妊手術を行う予定がある犬や猫のクライアントの多くは,不妊手術を行うことのメリットは知っていても,不妊手術後に起こる可能性がある様々な問題点(後遺症・副作用)については十分理解していない可能性がある.そのため,不妊手術を行ったあとにこれらの問題点に直面し,不妊手術を行ったことを後悔することもあるかもしれない.また,起こった問題によっては,獣医師との間でトラブルを起こす可能性があるかもしれない.獣医師として不妊手術のメリット・デメリットについてクライアントへ十分にインフォームするべきことを習得するのは必須なことであり,不妊手術後に起こる問題点とその対処法について十分理解することは必要であると考える.そこで,今回はこの点を中心に詳細に解説する.

整形外科学

  • 15:10-16:20プリムローズ[B1階]

    前十字靭帯断裂 -まず診断できること,そして治療へ-

    講師: 枝村 一弥 / 日本大学
    協賛: 株式会社ビルバックジャパン
    概要
    前十字靱帯断裂は,犬で最も多い後肢の外科適応疾患のひとつです.そのため,日常の診療において,前十字靱帯断裂の診断や治療をする機会は誰にでもあります.前十字靱帯断裂の診断をするためには,視診,お座り試験,歩行検査,触診に加え,脛骨前方引き出し試験や脛骨圧迫試験といった整形外科学的検査を習得しておく必要があります.また,X線検査や超音波検査といった画像診断も,診断や治療の方針を決定する上で重要な位置付けとなります.治療は,保存療法と外科療法に大別され,さらに外科療法は関節包内再建術,関節包外制動術,機能的安定化術に分類されます.本講演では,一次診療医でも必要な知識を中心に,前十字靱帯断裂に関する最新の情報について概説します.

神経病学・整形外科学

  • 9:00-10:10カトレア[B1階]

    The 1st step! 歩様異常の原因を見極める -神経科医の目線-

    講師: 中本 裕也 / Neuro Vets 動物神経科クリニック(京都府)
    概要
    歩様異常は遭遇する機会の多い臨床徴候の1つです.歩き方の異常からどのようなことを考える必要があるのか,悩まれたことはありませんか?本講演では,神経科医の目線に立って歩様異常に対する考え方を紐解いていきます.歩様異常をどのように分けていくのか,どのような点に着目すると良いのかなど,動画をお示ししながらお伝えいたします.本講演にご参加いただければ,今まで何となく分けて考えていた歩様異常をしっかりと整理・理解して翌日からの診療にお役立ていただけること間違いありません.
  • 10:30-11:40カトレア[B1階]

    The 1st step! 歩様異常の原因を見極める -整形外科医の目線-

    講師: 枝村 一弥 / 日本大学
    協賛: エランコジャパン株式会社
    概要
    犬や猫が「歩き方がおかしい」という臨床徴候を呈して来院することがあるでしょう.その際には,筋骨格系の異常が原因となっていることが多いですが,中枢神経や末梢神経といった神経の異常によっても歩行の異常が生じます.本講演では,これらを鑑別するためのポイントを解説するとともに,骨や関節の疾患を診断するための視診,歩行検査,触診,整形外科学的検査について系統立て概説します.このような検査は,いずれの施設であっても,誰でも実践することができます.本講演を通じて,違いのわかる獣医師になってみませんか!

軟部外科学

  • 13:40-17:50コスモス[B1階]

    軟部外科座談会・症例相談会

    講師: 秋吉 秀保 / 大阪公立大学
    進 学之 / しん動物病院(大阪府)
    鳥巣 至道 / 酪農学園大学
    平田 翔吾 / 大阪公立大学獣医臨床センター

    ※相談したい症例の持ち込みも可能です

    概要
    今年も外科座談会やります!
    外科介入のタイミング,手術手技,周術期管理,合併症への対応・・・考えることがいっぱいの中で,迷った,困ったなんてことは誰にでもあるはず.経験豊かな外科医に日頃の疑問をぶつけてみませんか?当日持ち込み相談も大歓迎!
    今回は小さめのお部屋でコメンテーターの先生方と聴講者の皆様の距離をぐぐ〜っと縮めて開催します.みんなでワイワイ楽しくお話ししましょう.

皮膚病学

  • 17:00-18:10プリムローズ[B1階]

    洗浄,点耳だけじゃない!外耳炎治療の考え方

    講師: 江角 真梨子 / Vet Craft
    協賛: エランコジャパン株式会社
    概要
    外耳炎と診断後に実施すべき治療のファーストステップは何でしょうか?
    繰り返す外耳炎,治り切らない外耳炎には,点耳・洗浄だけでは,解決しないことも多いです.まずは外耳炎の病態・原因を知り,耳道の特性を理解する必要があります.それを踏まえて,必要な点耳や洗浄を選択し,+アルファのケアをしていく必要があります.ルーチンで行っているその洗浄や点耳が必要なものなのか,意味があるものなのか再度,先生方と一緒に考えていきたいと思います.

動物行動学

  • 13:40-14:50カトレア[B1階]

    case by case の多様な犬の攻撃性 -知って,対応を身につける-

    講師: 入交 眞巳 / 東京農工大学動物医療センター
    概要
    犬が家族や他人を攻撃するので困っている,心配だ,という相談を受けた場合,危険も多いので何とかアドバイスをしなくてはいけないし,でもどこから始めていいのかわらない先生方も多いかと思います.攻撃行動の相談を受けた際に,鑑別診断リストはどう立てるのか?どんな検査が最低限必要か,診断はどうするのか,行動診療の専門家に相談した方がいいのか,予約が取れるまで何をホームドクターで伝えればいいのか,をディスカッションしていきます.

内分泌学

  • 15:10-16:20カトレア[B1階]

    専門医が経験した症例から学ぶ内分泌疾患 犬編

    講師: 福島 建次郎 / どうぶつの総合病院 専門医療&救急センター(埼玉県)
    協賛: 富士フイルムVETシステムズ株式会社
    概要
    犬における代表的な内分泌疾患としてはクッシング症候群,アジソン病,糖尿病,甲状腺機能低下症などが挙げられるかと思います.クッシング症候群や甲状腺機能低下症を自信を持って診断できていますか?またクッシング症候群や糖尿病のモニタリングはどのようにしていますか?アジソン病の治療とモニタリングのポイントとは?本講演では実際の症例も紹介しながら学術論文の情報なども交えて一緒に考えていきたいと思います.
  • 17:00-18:10カトレア[B1階]

    専門医が経験した症例から学ぶ内分泌疾患 猫編

    講師: 福島 建次郎 / どうぶつの総合病院 専門医療&救急センター(埼玉県)
    概要
    猫における代表的な内分泌疾患としては糖尿病,甲状腺機能亢進症,原発性高アルドステロン血症などが挙げられるかと思います.日本では現状,放射性ヨウ素を使った甲状腺機能亢進症の治療を実施することができませんが,欧米では非常に有効な治療法の一つとなっています.猫の糖尿病治療に関しては,尿細管における糖の再吸収を阻害するSGLT2阻害薬の認可・発売によって,欧米では非常に大きな変化が起き始めています.日本でもついに認可されたこの新規治療法についても本講演の中で触れていきたいと思います.